ドライブレコーダーの設置が当たり前になってきた昨今ですが、設置費用は決して安くありません。少しでもコストを抑えたいと考えている方には、ドライブレコーダーを自分で設置する方法がおすすめです。
この記事では、筆者が日産のセレナC26にドライブレコーダーを設置した際の写真を交えながら、取り付け手順を詳しく解説します。
自分で設置することで、数万円の工賃を節約し、家計にやさしい選択をしてみませんか?
用意するもの(ヒューズボックスからの電源取り出しを想定)
- ドライブレコーダー
- 増設用電源ソケット(15A専用低背ヒューズ)
- 検電器(テスター)
- 配線通し
- 内張剥がし
- 配線整理用の結束バンド
ドライブレコーダーは角度調節機能があるものを選ぼう
筆者が使っているのはCOMTEC製のZDR043です。
・垂直なリアガラスにも設置可能
・200万画素の高画質録画機能
・安心の日本製
・前後2カメラコンパクトモデル
・製品3年保証
・GPS機能搭載で走行速度や位置情報を記録
世間には安価な製品が数多く出回ってますが、中にはリアカメラの角度調節できないタイプもあるので注意しましょう。(セレナC26の場合、角度調節できないリアカメラだと別途取り付けマウントが必要になります)
エーモンのドライブレコーダー取り付けツールセットがおすすめ

筆者はamon(エーモン)から出ているドライブレコーダー取り付けツールセット(アストロプロダクツで2,420円)を使用しました。ドライブレコーダーとこれを買えば必要なものがすべて揃うのでお勧めです!なお、15A専用低背ヒューズタイプ以外のツールセットを購入しないよう注意しましょう。筆者は販売店で購入しましたが急いでなければネットの方が安くてお勧めです。
取り付け手順
ヒューズボックスの位置は自動車の説明書に記載されています。セレナC26の場合は助手席足元のグローブボックスの奥にあります。グローブボックスを開けた状態で上方向に引っ張ってロックを外します。ロックを外すときには結構力が要りますが、思い切ってやってみましょう。

次にグローブボックス左側の突起を外します。右に引っ張りながら手前に引くと外れます。

最後にグローブボックス右側の突起を外します。こちらは穴に突起が刺さっている状態です。



グローブボックスを外すとヒューズボックスが確認できます。今回は左手前にあるヒューズボックスを使用します。

助手席ドアのヒンジ部分など金属部分であればどこでも大丈夫です。
今回は既設のシガーソケット用の15AヒューズからACC電源を取ることにします。グローブボックスの裏側にヒューズボックスの配置図が書いてあります。なお、空きスロットから電源を取るやり方はお勧めしません。


セレナC26は奥側ヒューズボックス内にヒューズ抜きが用意されています。


エンジンを付けた状態でテスターを端子に当て、光るほうが⊕電源端子です。

出典:amon.jp
⊕電源端子側にコードがくるように差し込みましょう。
今回はヒューズボックス近くのステーに手ごろな穴が空いていたのでM8サイズのボルト・ナット・ワッシャーを用意してアースを取りました。なお、車両に元々ついている別のボルトと共締めしても問題ありません。

取り外したい内張りを手で浮かせながら内張り剥がしを隙間に差し込み、ひねって取り外します。


ヒューズボックス~ダッシュボード間およびバックドア内は配線通しを使って電源コードを通します。
配線通しが通ってしまえば先端に電源コードを付けて引っ張るだけです。


バックドアの蛇腹は引っ張れば簡単に外れます。


配線ルート(赤矢印)に沿って内張剥がしの先端を使って押し込んでいきます。


ドアの隙間のパッキンは引っ張れば簡単に外れます。


ドライブレコーダーの取扱説明書に記載の設置基準に基づいて設置します。できればワイパーの可動範囲内にレンズが入るように設置すると良いでしょう。
素人でもヒューズボックスから電源取り出しでドラレコ設置できる!
お店に依頼すると、数万円の工賃がかかるだけでなく、混雑時には待ち時間も発生します。一方で、自分で設置すれば工賃を節約できるうえ、好きなタイミングで作業が可能なので時間の無駄もありません。プロに比べると作業時間は多少かかるかもしれませんが、必要な材料を揃えれば1日以内で完了することも可能です。また、初心者でも取り組みやすい作業内容となっています。この機会に、ぜひご自身でドライブレコーダーの設置を検討してみてはいかがでしょうか。
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