AppleWatchSE第3世代レビュー｜進化した点と上位モデルとの違いを徹底解説

仕事でもプライベートでもAppleWatchを使い倒してます、さけぱぱ（ @sakepapa_）です。

2025年9月、ついにAppleWatchの新モデル（SE3・無印11・Ultra3）が登場しました。

ただ、どのモデルも見た目はそっくりで、「具体的に何が違うの？」と迷ってしまいますよね。

僕はこれまで無印（ナンバリング）シリーズを愛用してきましたが、今回ついにSEシリーズに乗り換えました。

そんな疑問を持つ方に向けて、なぜ僕がSE3を選んだのか、そして初心者にこそSE3が最適な理由を、約1か月半じっくり使用したリアルな感想とともにお届けします。

SE2からの進化点や上位モデルとの違いも分かりやすく解説しますので、ぜひあなたのAppleWatch選びの参考にしてみてください。

メリット	デメリット
常時点灯に対応 高速充電 ジェスチャー操作に対応	カラーが2色のみ ディスプレイサイズは変わらずベゼルは太いまま

SEシリーズはコスパ重視のエントリーモデル

まず、Apple Watchのラインナップについて簡単におさらいしましょう。（詳しいスペックの比較はこちらから>>）

SEシリーズ

• 必要な機能を厳選し、価格を抑えた「コスパ最強」のエントリーモデル
• Apple Watchの基本的な機能（通知、キャッシュレス決済、健康管理）で十分な人向け

無印（ナンバリング）シリーズ

• 機能・価格ともにバランスのとれたスタンダードモデル
• 豊富なカラーや、高度なヘルスケア機能（心電図など）を重視したい人向け

Ultra(ウルトラ)シリーズ

• 価格も機能も最上位のハイエンドモデル
• 圧倒的なバッテリー性能と頑丈さが特徴で、登山やダイビングなどハードな環境で使う人向け

常時点灯に対応したことで、「無印」から「SE」に乗り換え

冒頭でも述べたように、僕はこれまで無印（ナンバリング）シリーズを愛用してきました。

一番の理由は、腕を上げなくても時間が分かる「ディスプレイの常時点灯」機能です。

見た目も「腕時計らしい」ので、ファッション的にも好みでした。

ほかにも、バッテリー性能の向上や高速充電への対応など、SE2から大幅に進化しました。（進化したポイントの詳細はこちらから>>）

AppleWatchSE3の外観

今回レビューするAppleWatchSE3。

僕は、44mmGPSモデル（ミッドナイト）とスポーツバンド（ミッドナイト）の組み合わせをチョイスしました。

外箱を開封すると、中には「SE3本体＋充電ケーブル」と「バンド」が2段になっています。

つづいて、本体デザインを詳しく見ていきましょう。

本体ケースのデザインはSE2から変化はなく、無印6と同じデザインです。

サイズは縦44mm×横38mm×厚さ10.7mm。

重量はスポーツバンド込みで実測で60gです。

これまで40mmサイズを愛用していた私からすると、今回の44mmサイズは、最初はかなり大きく感じました。

サイズ選びで迷う方も多いと思いますが、個人的には

• 手首がしっかりした男性や、画面の操作性・視認性を重視⇒44mmサイズ
• 女性や手首が細めの方、小ぶりなデザインが好み⇒40mmサイズ

がお勧めです。

SE3のメリット

常時点灯に対応

妻のSE2と比較

今回、SE3で一番の目玉機能は、ずばり「常時点灯」に対応したことではないでしょうか。

正直、僕にとっては

「常時点灯がないスマートウォッチは考えられない……！」

というほど重要なポイント。

仕事中や運転中など、この「チラ見」できる便利さは一度体験すると戻れないです。（腕時計なら当たり前にできることなのですが……）

とはいえ、

「常時点灯にするとバッテリー消費が激しいのでは？」

と心配になる方もいるかもしれません。

もちろん、バッテリー持ちを最優先にしたいときは、設定で常時点灯をオフにすることも可能。

重要なのは、旧モデルのSE2では「常時点灯にする」という選択肢自体がありませんでしたが、SE3では「常時点灯を使うか・使わないか」を自分で選べるようになった、という点です。

高速充電

「高速充電」への対応。

これも、かなり大きいアップデートですよね。

これまでApple Watchの弱点として、「バッテリー持ちの悪さ」がよく指摘されてきました。

実際、僕が以前愛用していたApple Watchは、1日持つかどうかいつもギリギリ……。

こんなジレンマを抱えることも少なくありませんでした。

しかし、SE3が高速充電に対応したことで、この悩みが一気に解決しました。

お風呂に入っている30〜40分ほどの短い時間で、1日使用するのに十分な量がしっかり充電されるからです。

「充電の様子をうかがいながら待つ時間」というストレスから完全に解放されたのは、想像以上に快適です。

なお、高速充電するには、

• 付属の高速充電ケーブル（USB-Cコネクタと、磁気充電器の周囲がアルミニウムで覆われている）
• PD対応18W以上の電源アダプタ

が必要です。

ジェスチャー操作に対応

これまでシリーズ9以降の無印Apple WatchとUltraにしか対応していなかった「ジェスチャー操作」が、SE3ではついに対応しました。

そんな方のために、動きが分かる動画とともに解説します。

ダブルタップの様子

ダブルタップは、Apple Watchをつけている方の手の人差し指と親指を、連続で2回「トントン」と合わせるジェスチャーです。

これにより、画面に一切触らなくても、ウィジェットを開いたり電話に出たりといった操作が可能に。

例えば、荷物で両手がふさがっている時や、車の運転中でハンドルを手放せない時でも、片手だけで操作できるので非常に便利です。

フリップの様子

フリップは、手首を素早く返すことによって、画面を文字盤へ瞬時に戻すことができるジェスチャーです。

「ダブルタップでウィジェットを開き、フリップで画面を文字盤に戻す」

このように、ジェスチャーを組み合わせることで、完全に片手だけで操作が完結します。

その他にも進化したポイントたくさん

チップ性能の向上（S8⇒S10に進化）

SE3の搭載チップは、従来モデルであるSE2のS8チップから2世代進んだS10チップです。

これにより、基本的な処理速度（CPU）が向上しており、日常的な操作全般がより速く、スムーズになりました。

SE2のS8チップは、無印8と同じチップであり、日常使用に十分な性能を持っていますが、SE3はさらに快適性が向上しています。

ストレージ容量がアップ（32GB⇒64GB）

SE3は内蔵ストレージがSE2の32GBから64GBに倍増しています。

これにより、より多くのアプリ、音楽、ポッドキャスト、オーディオブックなどをApple Watch本体に保存できるようになり、iPhoneが手元にない状態でも多くのコンテンツを楽しめます。

マイク性能向上（ノイズキャンセリング）

SE2は基本的なノイズ低減のみで、騒がしい場所では声が聞き取りにくい弱点がありました。

SE3はS10チップ（Neural Engine）を搭載したことで、マイクが拾った音をリアルタイムで分析し、ユーザーの声と環境音を識別します。

そして騒音だけを強力に抑制し、クリアな声を相手に届けられるようになりました。

これにより、騒音下での通話品質、Siriや音声入力の精度が向上しています。

ガラス強度が4倍にアップ

SE3はSE2と比較し、「耐亀裂性能（ひび割れへの強さ）」が4倍に向上しました。

ちなみに、「傷が4倍つきにくい」という意味ではなく、主に落下や衝突時の「ひび割れ（クラック）」にくさが4倍になったということです。

この強度は、SE2と同じ「Ion-Xガラス」の名称でも、素材や処理を改良した新しいカスタムグレードのIon-Xガラスが採用されたことによります。

健康系機能の追加

SE3は、SEシリーズとして初めて、より高度な健康モニタリング機能を複数搭載しました。

これまでSE2では、心拍数の測定、睡眠ステージ（レム、コア、深い）の記録、転倒検出、衝突事故検出といった基本的な機能が中心でした。

SE3では、これらに加えて、これまで上位モデルにしか搭載されていなかった主要なセンサーと機能が追加されています。

ただし、コストを抑えるため、引き続き上位モデル（Series 11など）との差別化は残っています。（上位モデルとの違いはこちらから>>）

5Gに対応

「GPS + Cellularモデル」限定ですが、5Gに対応したことで通信速度が大幅に向上しました。（SE2のCellularモデルは4G LTEまでの対応）

ランニング中やちょっとした外出時にiPhoneを持たず、Watch単体で行動する際、4G LTEでは「少し待たされる」と感じていたデータ通信が、5Gエリア内であれば非常にスムーズになります。

SE3のデメリット

カラー展開が2色のみ

SE3から「シルバー」が廃止となり、ミッドナイトとスターライトの2色のみとなりました。

ただし、Apple Watchの楽しみは、バンドや保護ケースの着せ替えにあります。

実際、ケースを付けてしまえば本体の色はほとんど見えなくなるため、本体色はそこまで重要ではない、とも言えます。

「シルバーが良かった…」という方も、むしろケース選びで個性を出せるチャンスだと捉えてみると良いかもしれません。

ディスプレイサイズは変わらずベゼルは太いまま

もう一つの注意点は、上位モデル（無印11）とのデザインの違いです。

SE3は、無印11と比べるとベゼル（画面のフチ）が太く、その分だけ実際の画面領域が狭くなっています。

しかし、僕の感覚からしてSE3を使っていて「画面が狭くて使いにくい」と感じたことは一度もありません。

通知の確認もキャッシュレス決済も、まったく問題なく快適です。

もちろん、「少しでも画面が広い方がいい」と画面占有率に強くこだわるなら無印11も選択肢になります。

AppleWatch11・Ultra3との違い・比較

上位モデルとのスペックの違いをまとめました。

	SE3	無印11	Ultra3
デザイン・素材	44mmまたは40mmのアルミニウムケース 厚さ10.7mm	46mmまたは42mmのアルミニウムまたはチタニウムケース 厚さ9.7mm	縦49mm×横44mmのチタニウムケース 厚さ12mm
カラー	スターライト、ミッドナイト	アルミニウム:ローズゴールド、シルバー、スペースグレイ、ジェットブラック チタニウム：ゴールド、ナチュラル、ストレート	ナチュラル、ブラック
重量	44mm:33.0g 40mm:26.4g	アルミニウム46mm:37.8g アルミニウム42mm:30.3g チタニウム46mm:43.1g チタニウム42mm:34.6g	61.8g
チップ	S10	S10	S10
ディスプレイ	常時表示ディスプレイ 最大1000ニト	広視野角 常時表示ディスプレイ 最大2000ニト	広視野角 常時表示ディスプレイ 最大3000ニト
ヘルスケア機能	心拍数・心拍リズム通知 心肺機能レベル低下通知 睡眠スコア 睡眠時無呼吸通知	心電図アプリ 血中酸素ウェルネスアプリ 心拍数・心拍リズム通知 心肺機能レベル低下通知 睡眠スコア 睡眠時無呼吸通知	心電図アプリ 血中酸素ウェルネスアプリ 心拍数・心拍リズム通知 心肺機能レベル低下通知 睡眠スコア 睡眠時無呼吸通知
バッテリー・充電	最大18時間 低電力モードで最大32時間 高速充電	最大24時間 低電力モードで最大38時間 高速充電	最大42時間 低電力モードで最大72時間 高速充電
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AppleWatchSE3レビューまとめ

AppleWatchSE3のメリット・デメリットを改めてまとめると以下の通り。

メリット	デメリット
常時点灯に対応 高速充電 ジェスチャー操作に対応	カラーが2色のみ ディスプレイサイズは変わらずベゼルは太いまま

正直、今回発売されたモデルの中で、最も「進化」を感じられたのはSE3で間違いないです。

• 心電図や皮膚温センサーなど、高度なヘルスケア機能を活用したい（→無印11）
• ベゼルの細いデザインや、本体ケースのカラーにこだわりたい（→無印11）
• 登山やダイビングで使えるタフさ、圧倒的なバッテリー持ちが欲しい（→Ultra3）

これらのような明確な目的が無い限り、大半の人（特にApple Watch初心者）にとっては、このSE3が最適解になることでしょう。

これまで「常時点灯がないから…」とSEシリーズを敬遠していた方にも、Apple Watchデビューを飾りたい初心者の方にも、圧倒的にSE3をおすすめします。

ぜひ、Apple Watch SE3で生活のQOL（生活の質）を上げていきましょう！